働きとしての樹<せんだいメディアテーク>における<チューブ> -せんだいメディアテーク-

南側外観夜景
photos by Iwata Hideaki
<せんだいメディアテーク>の<チューブ>は大きな樹木である。サイズも形もさまざまだ。 だから、この建築のなかにいると、林のなかを歩いているようにいろいろな場所がある。
しかし<チューブ>が樹木であるのは見かけの問題ではない。有機的な<働き>としての樹である。 <チューブ>は自然光や新鮮空気、冷暖房の空気や電気などのエネルギーを各フロアに送り返す。また館内の人々をエレベーターや階段によって撹拌する。
均質になりがちな都市の建築空間に自然のなかと同じようにさまざまな<場所>をつくりだし、人々を生き生きとさせる働きをもつ樹木、それが<チューブ>の意図なのだ。
伊東豊雄
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